前田土佐守家資料館 2015年 7月 イベント

Posted on 2015年7月01日

黒漆塗黒糸威二枚胴具足

企画展
「利家とまつの孫前田直之と前田土佐守家の成立」

開催期間:平成27年4月25日(土)~7月5日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時 (閉館30分前までにおはいりください)
観覧料:一般 300円、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方およびその介護人 200円(祝日は無料)、高校生以下無料、団体(20名以上) 250円
主催:前田土佐守家資料館、公益財団法人金沢文化振興財団
協力:金沢市立玉川図書館近世史料館、射水市新湊博物館

前田直之(1604~74)は、加賀藩の執政年寄役を担う八つの家いわゆる「加賀八家」の一つ前田土佐守家を創設した当主です。 直之の父前田利政(前田土佐守家家祖)は、加賀藩祖前田利家とその正室まつ(芳春院)の次男ですが、関ヶ原合戦で徳川家康の出陣要請に従わなかったことから、領国であった能登一国を没収されて京都嵯峨に隠棲したため、直之は祖母まつ(芳春院)によって養育されました。

元和元年(1615)に直之は三代加賀藩主前田利常より2000石を拝領、後年、祖母芳春院まつの領知を嗣いで1万石余りの禄高を有し、加賀藩年寄役いわゆる加賀八家として前田土佐守家は存続しました。
つまり1615年に直之が2000石を拝領したことが前田土佐守家の始まりといえるでしょう。
本年2015年は前田直之が領知2000石を拝領してからちょうど400年にあたります。
本展では、利家とまつの孫である前田直之の事績をたどりながら、前田土佐守家の成立について紹介します。

休館情報
展示替え休館:7月6日(月)~10日(金)

企画展「前田土佐守家中興の祖 前田直堅」

期間:平成27年7月11日(土)~9月25日(金)
解説講座:平成27年7月26日(日)

【前田土佐守家とは】

前田土佐守家すなわち直之系前田家は、藩政期においては利政から直信までの10代を数え、初め1万50石、4代直堅以降は1万1000石の禄を世襲した。当家の家祖となる前田利政は、加賀藩祖前田利家・その夫人まつの次男である。したがって当家は加賀藩主前田家の分家筋にあたる(→系図参照)。

家祖利政は七尾城にあって能登国22万石余りを領有していたが、関ヶ原の戦いで徳川家康の出兵要請に応じなかったことにより領知を没収された。その後京都に隠棲し、かの地では多くの文化人や豪商たちと交流を重ね、寛永10年(1633)京都で没した。

利政の嫡男である2代当主直之は、幼少時に祖母芳春院(前田利家夫人まつ)にひきとられて養育された。祖母芳春院の尽力があって、元和元年(1615)12歳の時、3代藩主前田利常に召し抱えられた。これ以後、前田土佐守家は藩政期を通じ1万余石の禄高をもって代々「八家」の一つとして藩の要職を歴任し、10代当主直信の時に明治維新を迎えた。

「八家」とは、加賀藩行政組織の最高職である年寄役の職に就く門閥のことである。いずれも万石以上の禄高を有する大身の家臣で全部で8家あったことからこう呼ばれた。他藩でいうところの家老にあたる。八家の制度は元禄期(17世紀末)に5代加賀藩主前田綱紀によって定められ、本多家(5万石)・長家(3万3000石)・横山家(3万石)・前田家(直之系1万1000石)・前田家(長種系1万8000石)・奥村家(宗家1万7000石)・奥村家(支家1万2000石)・村井家(1万6569石)であった(禄高は幕末時の石高)。

藩政期の当主10人のうち利政を除く6人が従五位下土佐守または近江守に叙爵されている。 このうち5代直躬・6代直方・7代直時・10代直信が土佐守を通称としたことから、当家は一般に「前田土佐守家」と称されたのである。4代直堅・8代直良は近江守を通称とした。ちなみに、家祖利政は従四位下侍従に叙任されている。

なお、明治以降も当家は継続し、現在の当主は利政から数えて14代目にあたる。

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