大正100周年記念 金沢湯涌夢二館特別展竹久夢二と大正イマジュリィの世界
会期:平成23年10月1日(土)~平成23年12月11日(日)
■入場料
一般・大学生 300円
団体(20名様以上) 250円
65歳以上 200円
高校生以下 無 料
■企画の趣旨
イマジュリィ”imagerie”というフランス語は、元来は英語でいうイメージ”image”と同じですが、大正イマジュリィという場合は、大正期に印刷や版画といった複製技術によって生み出された、装幀、挿絵、ポスター、絵はがき、広告、漫画などの総称になります。
本展では、ポピュラー・カルチャーの旗手として大衆に浸透してゆく大正の新しいイマジュリィに注目しました。多彩で豊饒なデザインとイラストレーションの華を咲かせたこれらのイマジュリィは、一人ひとりの眼に訴えかけ、手の中でいつくしみたくなる親密性を持ちえており、いまなお清新な輝きをはなっています。
一世を風靡したアール・ヌーヴォー様式の藤島武二や橋口五葉、アール・デコに取り組んだ杉浦非水や小林かいち、あるいは少女趣味の抒情性を表現した竹久夢二や蕗谷虹児、「日常の美」を大切にしようとした富本憲吉らによって、様々なイマジュリィが生み出されました。さらに、都市文化におけるモダニズムは恩地孝四郎らに刺激を与え、プロレタリア美術は村山知義らの前衛を目覚めさせます。やがて大衆の絶大な人気をあつめる演劇・映画、音楽、ファッションなどとつながり、商業美術に裾野を広げてゆきます。
この時代をおおうエラン・ヴィタル(生命の飛躍)の感覚は大きなうねりとなり、同時に耽美、抒情、前衛といった要素が時代をより魅力的なものにしてゆきます。一方では、関東大震災やプロレタリア運動、都市風俗や商業広告の拡大といった社会状況ものみこんでゆき、イマジュリィは爆発的な力をみせ、それゆえ先鋭化した表現がうまれました。網膜の奥深くに記憶され、感性に埋め込まれた象徴的なイメージとして、それらはなによりも、人々が生きている限り持ちつづける情景のすがたであり欲望のかたちであったといえるでしょう。
会場では、大正モダンを象徴する竹久夢二を中心として、独創的な発想で人気を博した、画家、版画家、挿絵画家、工芸家たちによる、装幀、挿絵、デザイン画、広告、ポスター、絵はがき、版画など約110点を展示します。








